Diversityの話:その3
2008-07-30


以前にも私はdiversity(日本語で言うと多様性?)という価値にすごくこだわりがあることを書きましたが、今回は雇用機会均等に関わる話。私は、組織が本当にdiversityを重要視するのであれば、仕事の募集をかける時にも、いろいろなバックグラウンドの人を採用するつもりだというのを明らかにするのは大切だと思っています。アメリカ等ではよく「私たちはEOE (Equal Opportunities Employer)です」という文章を募集要項に加えることで、選考にあたって男女差別等ががないことを明らかにしたりします。

この前、雑誌エコノミストを見ていたら、これは私が今までで見た中で一番革新的なdiversity重視の宣言だ!と思う募集要項を見かけました。イギリスの開発援助を担当する政府機関、DFIDの募集要項です。曰く、"DFID is an equal opportunities employer. Applications are welcomed from all parts of the community and we actively encourage interest from women, ethnic minority groups, those with a disability and those from the Lesbian, Gay, Bisexual and Transgender communities."

つまり、女性やマイノリティー、障害を持つ人だけでなく、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの人々の応募を歓迎します、ということなのです。ここまできたら、立派!と思ってしまいました。でも、自分がこのカテゴリーであることをアピールするためには、履歴書にも自分はゲイです、とかって書くのかなあ…。

ともかく、社会でとかく阻害されがちな人々をこういう形で認識するというのは、どんな人も暮らしやすい差別のない社会に向かっての、小さなはじめの一歩ではないかな、と思います。

[ふと思った事]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット